昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が反発となり、株高・金利安・原油安の相場展開となった。原油WTIは73.0ドルまで反落。天然ガスも約2.5%反落し、2.18ドル付近で推移している。主要貴金属5銘柄はまちまちの展開となり、ゴールドは3日ぶりに反落。2,032ドル付近での推移だ。一方のパラジウムは節目の1,600ドル台を今月初めて回復した。
為替市場は、昨日米・4月消費者物価指数が発表され、前年比で市場予想の5.0%から0.1ポイント低下し4.9%となった米ドルが、対円で下落した。米ドル円は135.451から133.900まで下落。先週末金曜日の雇用統計での上げ幅を、完全に相殺する形となった。一方、日足では20MAが下値サポートとして機能しているため、本日の米国時間での要人発言による値動きの変化に注意したい。
本日の指標は、16:00にトルコ・経常収支、20:00に英・BOE政策金利と声明発表、英・BOE四半期金融政策報告、南ア・製造業生産高、20:30に英・ベイリーBOE総裁の発言、21:30に米・新規失業保険申請件数、米・生産者物価指数、21:45に米・カシュカリ:ミネアポリス連銀総裁の発言、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量、米・ウォラーFRB理事の発言、26:00に米・30年債入札が発表予定となっている。米・ウォラーFRB理事の発言にて、最弱通貨となった米ドルが回復するのか、慎重に静観したい。