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ウォラーFRB理事の発言にて最弱通貨となった米ドルが回復なるか

ウォラーFRB理事の発言にて最弱通貨となった米ドルが回復なるか

ウォラーFRB理事の発言にて最弱通貨となった米ドルが回復なるか
2023.05.11
本日のポイント
  1. 米・新規失業保険申請件数
  2. 米・ウォラーFRB理事の発言

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が反発となり、株高・金利安・原油安の相場展開となった。原油WTIは73.0ドルまで反落。天然ガスも約2.5%反落し、2.18ドル付近で推移している。主要貴金属5銘柄はまちまちの展開となり、ゴールドは3日ぶりに反落。2,032ドル付近での推移だ。一方のパラジウムは節目の1,600ドル台を今月初めて回復した。

為替市場は、昨日米・4月消費者物価指数が発表され、前年比で市場予想の5.0%から0.1ポイント低下し4.9%となった米ドルが、対円で下落した。米ドル円は135.451から133.900まで下落。先週末金曜日の雇用統計での上げ幅を、完全に相殺する形となった。一方、日足では20MAが下値サポートとして機能しているため、本日の米国時間での要人発言による値動きの変化に注意したい。

本日の指標は、16:00にトルコ・経常収支、20:00に英・BOE政策金利と声明発表、英・BOE四半期金融政策報告、南ア・製造業生産高、20:30に英・ベイリーBOE総裁の発言、21:30に米・新規失業保険申請件数、米・生産者物価指数、21:45に米・カシュカリ:ミネアポリス連銀総裁の発言、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量、米・ウォラーFRB理事の発言、26:00に米・30年債入札が発表予定となっている。米・ウォラーFRB理事の発言にて、最弱通貨となった米ドルが回復するのか、慎重に静観したい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。