昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が下落となり、株安・金利高・原油安の相場展開となった。原油WTIは80.2ドルまで低下しており、主要貴金属5銘柄はまちまちの展開だ。もっとも下げ幅の大きいパラジウムは、前日から3%弱低下し1,419ドル付近での推移だ。暗号資産は大幅上昇となっており、BTCUSDは節目の3万ドルを突破。30,128ドル付近で推移している。
為替市場は、昨日の植田日銀新総裁の就任会見にて、「現行の金融情勢ではYCCの継続が妥当だ」と発言したことから、日本円が最弱通貨となり、米ドル円は131.835から133.865まで約2円上昇した。米ドル円は4時間足200SMA直下まで急騰し、本日のアジア時間では調整下落となっている。このまま調整が完了し、再び米ドルが上向くのか、明日発表の米CPI結果と照らし合わせつつ静観したい。
本日の指標は、15:00に日・工作機械受注、16:00にトルコ・鉱工業生産、18:00に欧・小売売上高、19:00に米・NFIB中小企業楽観指数、20:00に南ア・製造業生産、26:00に米・3年債入札、26:30に米・グールズビー:シカゴ連銀総裁の発言、翌7:00に米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言が予定されている。植田日銀新総裁の緩和継続発言にて円安傾向が継続となるのか、注視したい。