昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が続伸となり、株高・金利高・原油高のトリプル高相場が展開された。特に原油WTIは一時73ドルまで5%以上上昇。現在は72.7ドル付近で推移している。イラクのクルド人自治区からの原油輸出が一部停止されたとの報道を受け、反発した。主要貴金属5銘柄は、ゴールドが反落基調となり1,960ドル台まで落ち込んでいる。
為替市場は、本日のアジア時間序盤で2月小売売上高が発表され、前月から伸び率が低下した豪ドルが、対米ドルで強含んでいる。豪ドル米ドルは0.6634から0.6694まで上昇。時間足200SMAを上抜けての反発となった。テクニカル面では、豪ドル米ドルは日足RSIが30に到達してからの反発局面に入っており、日足ローソク足が下値を切り上げているため、週末に向けての上昇が継続するのか注目したい。
本日の指標は、17:45に英・ベイリーBOE総裁の発言、英・ラムスデンBOE副総裁の発言、21:30に米・卸売在庫、22:00に欧・ラガルドECB総裁の発言、独・ナーゲル独連銀総裁の発言、米・S&P/ケースシラー住宅価格指数、23:00に米・消費者信頼感指数、米・リッチモンド連銀製造業指数、米・バーFRB副議長の発言、26:00に米・5年債入札が発表予定となっている。原油高に伴い反発している豪ドルの上値余地に注目したい。