昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反発となり、株高・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIは67.2ドルまで反発。主要貴金属5銘柄は、すべてが上昇となった。ゴールドは円建てで史上最高値を更新しており、ドルベースでも節目の2,000ドルを突破。一時2,009ドルをタッチした。アジア時間の現在は1,980ドル付近で推移している。
為替市場は、クレディ・スイス問題で揺れているスイスフランが、対円で続落した。フラン円は143.173から140.239まで下落。3円近くの低下となった。テクニカル的には、フラン円は4時間足10MAに沿ってのダウントレンドとなっており、上位足の日足ではすでに200EMAを下抜けている。為替市場がリスクオフの円買いとなる中、欧州時間で反発が入るのか注視したい。
本日の指標は、16:00にスイス・貿易収支、17:30に香港・総合収支、18:00にポーランド・小売売上高、19:00に独・ZEW景況感調査、欧・ZEW景況感調査、21:30に加・消費者物価指数、欧・ラガルドECB総裁の発言、23:00に米・中古住宅販売件数、26:00に米・20年債入札が発表予定となっている。最弱通貨となっているスイスフランが買い戻されるのか、値動きを慎重に見極めたい。