昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって1%以上の大幅下落となり、株安・金利安・原油安のリスクオフ相場が展開された。原油WTIは、今年に入ってからのレンジ上限を抜けられずに下落し、75.4ドル付近で推移している。主要貴金属5銘柄はすべてが上昇し、ゴールドは1,834ドルへと値を上げている。
為替市場は、来週のECBを控え、ユーロが対円で小動きとなっている。ユーロ円は144.827から143.615まで約120pips下落。時間足200EMAの下位に位置している。4時間足では、三尊天井を形成したのちの下落となっており、さらなる下落が見られた場合、4時間足200EMAラインの143.000付近までサポートが見当たらないため、米国時間でユーロが弱含むのか警戒したい。
本日の指標は、16:00に英・GDP、英・鉱工業生産、英・製造業生産高、英・貿易収支、英・商品貿易収支、ノルウェー・消費者物価指数、独・消費者物価指数、トルコ・失業率、トルコ・鉱工業生産、16:45に仏・経常収支、仏・貿易収支、22:30に加・雇用統計、米・雇用統計、加・設備稼働率、28:00に米・財政収支が発表予定となっている。米国時間での指標発表により、週末の通貨強弱に大きな流れが生じるのか、各種通貨の方向性をじっくりと静観したい。