先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって2%以上の大幅反発となり、株高・金利安・原油安のリスクオン相場が展開された。S&P500は、前日から約2.28%上昇し3,895ポイントで着地し、株高と同時に商品市場も上昇した。主要貴金属5銘柄はすべてが上向きとなり、特に上げ幅の大きかったプラチナは、3.8%の上昇となり1,109ドル付近で推移している。
為替市場は、先週末金曜日に発表された米・雇用統計にて、失業率の低下と、非農業部門雇用者数の市場予想に対する上振れが見られたにも関わらず、平均時給が低下したことで市場がFRBの利上げペース減速と判断し、米ドルが最弱通貨となった。米ドル円は134.773から131.317まで低下。今年年初につけた129.513を目指す値動きとなっている。そのため、米国時間に向けて米ドル安が継続するのか、慎重に見極めたい。
本日の指標は、15:45にスイス・失業率、16:00に独・鉱工業生産、16:45に仏・貿易収支、仏・経常収支、19:00に欧・失業率、20:00に加・景気先行指数、21:00にメキシコ・生産者物価指数、22:30に加・住宅建設許可、24:30に英・ピルPMC委員の発言、26:30に米・ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言、29:00に米・消費者信用残高が発表予定となっている。米・賃金インフレ減速で弱含んでいる米ドルの方向性に十分注意しつつ、通貨強弱を静観したい。