昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反発となり、株高・金利高・原油高のリスクオン相場が展開された。原油WTIは76.1ドルまで反発。主要貴金属5銘柄は軒並み高となり、シルバーに至っては4%以上上昇し23.9ドルとなっている。米株が上昇した一方、相関性の高い暗号資産は上値が重く、BTCUSDは16,822ドル台での推移となっている。
為替市場は、昨日の日銀上限金利幅の拡大発表から下落していたクロス円が、本日のアジア時間で反発している。しかしながら、クロス円の中でも戻りが芳しくないNZドル円は、フィボナッチ・リトレースメントの23.6%に押し戻される形で再び下落基調に入っており、現在は83.352付近で推移している。クロス円の中でも、もっとも上値が重くなっているNZドル円の方向性に警戒したいところだ。
本日の指標は、16:00に独・GFK消費者信頼感調査、20:00に英・CBI流通取引調査、21:00に米・MBA住宅ローン申請指数、22:30に加・消費者物価指数、米・第3四半期経常収支、24:00に米・消費者信頼感指数、米・中古住宅販売件数、24:30に米・週間原油在庫、27:00に米・20年債入札が発表予定となっている。上値が重いNZドル円の下値余地に十分警戒したい。