昨日は、米国市場で、主要株価指数3銘柄が揃って大幅安となり、株安・金利安・原油横ばいのリスクオフムードが展開された。昨日発表された米・6月フィラデルフィア連銀景況指数は、市場予想の5.9%に対しマイナス3.3%と大幅に落ち込む結果となり、米国の景況感不安が露呈した。株安と同時に暗号資産界隈からも資金が抜けており、BTCUSDは2万ドルを割り込むかの勢いで下落。現在は20,380ドル付近となっている。
為替市場は、本日日銀が長期・短期ともに政策金利の据え置き実施を発表したことにより、発表直後からクロス円が急騰。ユーロ円は昨日安値の137.834から141.700まで約3.8円上昇した。昨日、スイスSNBの0.5%の利上げがあったことと対照的な政策となり、日本円の更なる軟化に警戒したい。
本日の指標は、15:30に日・黒田日銀総裁の記者会見、17:30に英・テンレイロMPC委員の発言、18:00に欧・消費者物価指数(確報値)、21:30に加・鉱工業製品価格、加・原料価格指数、加・国際証券取引高、21:45に米・パウエルFRB議長の発言、22:15に米・鉱工業生産、米・設備稼働率、23:00に米・景気先行指数、23:30に英・ピルMPC理事の発言がある予定だ。日銀の政策金利据え置き発表で軟化している円の動向に注意したい。