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マーケットコラム

米PPIとECB理事会でドル円160円台に動意か

米PPIとECB理事会でドル円160円台に動意か
2026.06.11
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本日のポイント
  1. 欧州中央銀行(ECB)政策金利
  2. 米5月生産者物価指数(PPI)

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落した。ダウ工業株30種平均は前日比1.87%安の49,918.78で引け、S&P500種は1.62%安の7,266.99、ナスダック総合指数は1.98%安の25,169.50となった。米5月消費者物価指数(CPI)が前年比4.2%と約3年ぶりの高い伸びとなり、米国とイランを巡る緊張再燃も重なったことで、ハイテク株を中心に売りが広がった。米10年債利回りは4.5%台半ばで高止まりし、WTI原油は中東情勢の緊迫化と米原油在庫の大幅減少を背景に91ドル台へ上昇した。天然ガスは3.1ドル台で小動きとなり、貴金属は利上げ観測と米金利高が重しとなり、金が一時4,000ドル台前半まで下落するなど、株式市場ではリスク回避、商品市場では原油高と金安が意識される地合いとなった。

為替市場は、米CPIが市場予想通りとなったことによるドルの上値抑制と、中東情勢を巡るインフレ警戒が主材料となった。米ドルは一時伸び悩んだものの、USD/JPYは160円台半ばで底堅く推移し、日本当局による介入警戒が残るなかでも下値は限られた。160.00近辺では引き続き下値支持が意識されやすい一方、160.70から161.00近辺では上値の重さも出やすそうだ。ユーロはECB理事会を控えて対ドルで1.15ドル台を維持しており、本日のECB政策金利と米PPIを受けて、ドル高基調が再び強まるか、主要通貨間で方向感が分かれるかを慎重に見定めたい。

本日の指標は、18:00に南アフリカ1-3月期経常収支、20:00にトルコ中銀政策金利、21:00にメキシコ4月鉱工業生産、21:15に欧州中央銀行(ECB)政策金利、21:30に米5月生産者物価指数(PPI)、米前週分新規失業保険申請件数、米前週分失業保険継続受給者数、カナダ4月住宅建設許可件数、21:45にラガルドECB総裁の定例記者会見が予定されている。米PPIは前月比0.7%、前年比6.4%、コアPPIは前月比0.5%、前年比5.4%が予想されており、米CPI後のインフレ見通しを補強する材料となる。ECBは政策金利の引き上げが見込まれており、ラガルド総裁の発言と米PPIを受けたユーロ、米金利、ドル円の振れを慎重に見守りたい。

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