昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって小幅高となり、NYダウは0.04%高、S&P500は0.20%高、NASDAQは0.04%高で取引を終えた。米10年債利回りが一時5.344%まで急上昇した後に低下へ転じたことで、序盤に売られた株式が持ち直した。商品市場ではBrent原油が4.4%高の102.31ドル、WTIが2.7%高の92.87ドルまで上昇。中国による石油製品輸出停止や中東の供給懸念が意識された。金は高金利とドル高が重しとなりながらも4,100ドル台を維持し、本日は4,180ドル前後で推移している。
為替市場は、米ドルが17カ月ぶりの高値圏にあり、ユーロドルは1.1235ドル、ポンドドルは1.3187ドル、豪ドル米ドルは0.6918ドルと主要通貨が対ドルで下落している。一方、ドル円は158.13円前後で、東京の基調インフレ加速を背景とした円買い材料も意識されている。ビットコインは84,000ドル前後で推移し、一時85,000ドル台へ上昇した水準から押し戻されている。米長期金利が5.34%台から5.25%前後へ低下しているため、雇用統計後にドル・債券・金・ビットコインの方向が再びそろうのか、それとも資産ごとに異なる反応となるのか注視したい。
本日の指標は、18:00にユーロ圏9月HICP速報値、21:30に米9月雇用統計、23:00に米8月製造業新規受注が予定されている。非農業部門雇用者数は8.8万人増、失業率は4.1%、平均時給は前月比0.3%増が予想される。雇用や賃金が強ければ米金利とドルの上昇を通じて金や暗号資産の上値を抑える可能性がある一方、弱い結果なら利上げ観測がさらに後退し、金やビットコインへの資金流入が強まるかを慎重に見極めたい。