昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落となり、株安・金利安・原油高の相場展開となった。原油WTIは64.0ドルまで約1.39%上昇。天然ガスにいたっては前日から約3.01%高騰し、3.11ドル台を回復した。主要貴金属5銘柄はまちまちの展開となり、下げ幅が目立ったシルバーは、前日から約1.57%低下。42.0ドル台まで落ち込んだ。
為替市場は、昨日発表された加・8月消費者物価指数が、前年比で前月の1.7%から0.2ポイント上昇し1.9%となったにも関わらず、加ドルが対円で下落した。加ドル円は107.103から106.434まで下落。時間足ボリンジャーバンド+2σから-2σまで低下した。4時間足では、200SMAに上値をレジストされる形で反落。日足では20MA上位から下位へと移行しており、RSIの高値が2ヶ月前から切り下がっている状況だ。
本日の指標は、8:50に日・通関ベース貿易収支、9:30に豪・Westpac先行指数、15:00に英・消費者物価指数、英・小売物価指数、16:30に欧・ラガルドECB総裁の発言、18:00に欧・消費者物価指数、20:00に米・MBA住宅ローン申請指数、21:30に加・国債証券取扱高、米・住宅着工件数、22:45に加・BOC政策金利と声明発表、23:30に米・週間原油在庫、加・マックレムBOC総裁の記者会見、27:00に米・FOMC政策金利と声明発表、27:30に米・パウエルFRB議長の発言が予定されている。加CPI上昇も対円で下落した加ドルの回復余地を慎重に静観したい。