昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が下落となり、株安・金利安・原油高の相場展開となった。原油WTIは82.9ドルを回復。一方の天然ガスは約2.3%下落し、2.2ドル台で推移している。主要貴金属5銘柄は銅以外が上昇となり、大きく値を上げたゴールドは、前日から1.7%上昇。2,412ドル台まで急騰した。
為替市場は、昨日の米・消費者物価指数発表による米ドルの弱含み後から円高が進み、米国時間で日本円が最強通貨となった。米ドル円は161.772から157.426まで約430pips下落。サポートとして機能していた4時間足200SMAを一時的に下抜けた。なお昨日の急激な米ドル円の下落は、米利下げ期待に便乗した日銀の為替介入ではないかとも推測されている。
本日の指標は、13:30に日・鉱工業生産、15:00に独・卸売物価指数、スウェーデン・消費者物価指数、15:45に仏・消費者物価指数、16:00にトルコ・経常収支、21:00に印・消費者物価指数、メキシコ・鉱工業生産、21:30に加・住宅建設許可、米・生産者物価指数、22:00に加・中古住宅販売件数、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数が発表予定となっている。米・消費者物価指数発表後に急激に進んだ円高基調の持続性に、十分警戒したい。