昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落となり、株安・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIは83.8ドルまで上昇。天然ガスも同様に上昇し、1.98ドル付近で推移している。主要貴金属5銘柄はパラジウム以外が上昇となり、唯一下落したパラジウムは、前日から0.1%下落し節目の1,000ドルを割り込み、996ドル付近で推移している。
為替市場は、昨日発表された米・3月中古住宅販売成約指数が、前年比で前月のマイナス2.2%からマイナス4.5%に悪化したにも関わらず、米ドルが対円で上昇した。米ドル円は、155.188から155.747まで上昇。さらに本日のアジア時間にて日銀金融政策の維持が発表されたことで、156円台に突入した。上昇が欧州時間でも継続するのか警戒したい。
本日の指標は、8:30に日・東京消費者物価指数、10:30に豪・第1四半期生産者物価指数、15:30に日・植田日銀総裁の記者会見、15:45に仏・消費者信頼感指数、17:00にスイス・ジョーダンSNB総裁の発言、欧・マネーサプライ、21:00にメキシコ・雇用統計、ブラジル・消費者物価指数、21:30に米・個人所得、米・個人支出、米・PCEデフレーター、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数が発表予定となっている。156円台に突入した米ドル円の上値余地に、十分警戒したい。