昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落となり、株安・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIは86.4ドルまで上昇。一方の天然ガスは2%下落し、1.85ドルまで落ち込んでいる。主要貴金属5銘柄はすべてが反落となり、パラジウムは2.9%下落し、1,067ドル付近で推移している。
為替市場は、昨日の米国時間で発表された加・BOC政策金利が、市場予想と前回値の5.00%と一致したことで、加ドルが対円で下落した。加ドル円は112.002から111.370まで急落した。時間足ではボリンジャーバンド-3σを大きく突き抜ける形となり、4時間足では-2σ直下まで値を下げた。日足では辛うじて20MA直下に位置している。米ドル高に釣られて加ドルも回復するのか注視したい。
本日の指標は、8:50に日・マネーストック、10:00にフィリピン・貿易収支、10:30に中・生産者物価指数、中・消費者物価指数、21:00にメキシコ・鉱工業生産、ブラジル・小売売上高、21:15に欧・ECB政策金利と声明発表、21:30に米・新規失業保険申請件数、米・生産者物価指数、21:45に欧・ラガルドECB総裁の記者会見、23:00に米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言、26:00に米・30年債入札が発表予定となっている。BOC政策金利据え置きで下落した加ドルの下値余地を慎重に静観したい。