昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇となり、株高・金利安・原油安の相場展開となった。原油WTIは75.9ドルまで約1.9%低下。天然ガスは5%弱続落し、1.61ドルとなっている。主要貴金属5銘柄はゴールド以外が反発し、パラジウムは8%上昇。節目の900ドルを回復し、931ドルとなった。
為替市場は、BOCカナダ中銀副総裁が「インフレリスクの上振れを懸念しており、インフレは中銀目標を上回っている」と発言したことで、加ドルが対円で小幅に上昇した。加ドル円は110.921から111.331まで上昇。しかしながら上昇勢力は継続せず、本日のアジア時間に入ると失速。110.860まで後退し昨日安値を下回ったため、欧州時間での値動きに警戒したい。
本日の指標は、8:50に日・GDP、8:55に韓・貿易収支、9:00にシンガポール・GDP、9:30に豪・雇用統計、13:30に日・鉱工業生産、16:00に英・GDP、英・鉱工業生産、ノルウェー・貿易収支、16:30にスイス・生産者輸入価格、17:00にスイス・消費者信頼感指数、欧・ラガルドECB総裁の発言、19:00に欧・貿易収支、22:30に米・小売売上高、米・フィラデルフィア連銀景況感指数、米・新規失業保険申請件数、23:15に米・鉱工業生産、24:00に米・企業在庫が発表予定となっている。インフレ懸念発言により上昇した加ドルの方向性を、慎重に見極めたい。