先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がまちまちの展開となり、株安・金利安・原油高の相場展開となった。原油WTIは85.1ドルまで上昇。一方の天然ガスは米国時間の引けにかけて約2%下落し、3.44ドル付近で推移している。主要貴金属5銘柄はパラジウム以外が大幅上昇となり、銅にいたっては約1.3%上昇し、3.64ドルまで値を上げた。
為替市場は、ECB明けとFOMC前の状況から日本円が最強通貨となった。対照的に最弱通貨となったスイスフランに対し、円は上昇。フラン円は167.335から165.543まで約1.7円下落した。フラン円は4日続落となり日足20MAを実体足でわずかに下抜け、週足10MAラインに向かっての下値余地が優勢となっている。このまま月末に向けてフランが弱含むのか、対円での値動きに注意したい。
本日の指標は、15:00に独・小売売上高、独・輸入物価指数、南ア・マネーサプライ、17:00にスイス・KOF先行指数、18:00に独・第3四半期GDP、18:30に英・消費者信用残高、英・マネーサプライ、19:00に欧・景況感指数、欧・消費者信頼感指数、22:00に独・消費者物価指数、22:30に米・ダラス連銀製造業活動指数が発表予定となっている。1日で約1.7円下落したフラン円の月末の値動きを、慎重に見極めたい。