昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって続落となり、株安・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIは89.3ドルまで上昇。一方の天然ガスは約4.5%下落し、2.93ドルまで値を下げている。主要貴金属5銘柄はパラジウム以外が大幅上昇となり、ゴールドは約1.4%上昇し、1,978ドルまで急騰した。
為替市場は、昨日発表された米・10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が、前月のマイナス13.5からマイナス9.0に大幅改善したにも関わらず、米ドルの上値が抑えられた。米ドル円は149.669から149.960の間で方向感に欠ける値動きとなり、節目の150円台乗せは見られなかった。本日は米国時間で要人発言を控えているため、発言内容による乱高下に注意したい。
本日の指標は、15:00に英・小売売上高、独・生産者物価指数、スウェーデン・失業率、15:35に日・植田日銀総裁の発言、16:00にトルコ・消費者物価指数、17:30に香港・消費者物価指数、20:30に印・外貨準備高、21:00にメキシコ・小売売上高、21:30に加・小売売上高、22:00に米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言、23:30にトルコ・中央政府債務、25:15に米・メスター:クリーブランド連銀総裁の発言が予定されている。上値の重い米ドルが対円で上昇するのか、慎重に判断したい。