昨日は、欧州市場で各国がそろって下落となった一方、米国市場は祝日により休場となった。金利は短期債・長期債ともに強含んでおり、米10年債利回りは4.21%まで上昇している。原油WTIは85ドルを挟んでのもみ合い推移となっており、天然ガスは約1.3%下落し、2.64ドル付近で推移している。主要貴金属5銘柄はすべてが下落となり、特に下げ幅の大きかったシルバーは、約1.65%低下し23.8ドル付近へと値を下げている。
為替市場は、本日RBA政策金利発表が行われ、市場予想と前回値の4.10%と一致した豪ドルが、指標発表直後に最弱通貨となった。他のクロス円が上昇する中、豪ドルは対円で下落。94.715から94.173まで低下した。なおRBA高官は「インフレはピークに達したが依然高水準を維持しており、さらなる金融政策の引き締めが必要となる可能性がある」と発言した。
本日の指標は、欧州時間の16:50に仏・製造業/サービス業PMI、16:55に独・製造業/サービス業PMI、17:00に欧・製造業/サービス業PMI、17:30に英・製造業/サービス業PMI、18:00に欧・生産者物価指数、18:30に南ア・第2四半期GDP、21:00にブラジル・鉱工業生産、米国時間の23:00に米・製造業新規受注、米・耐久財受注が発表予定となっている。政策金利が4.10%で据え置きされたことにより下落した豪ドルの回復性を、慎重に静観したい。