昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって続伸となり、株高・金利安・原油横ばいの相場展開となった。原油WTIは81.6ドル付近で方向感を探る値動きとなっている。一方の天然ガスは約4.4%上昇し、2.79ドルまで値を上げている。主要貴金属5銘柄はゴールドが米国時間で上昇し、1,944ドルまで回復している。
為替市場は、昨日発表された米・第2四半期GDPが、前回値の2.4から2.1%に低下したことで、米ドルが対ユーロで下落した。ユーロ米ドルは1.0855から1.0945まで上昇。4時間足200EMAまでほぼ垂直の上昇となった。テクニカル的には、ユーロ米ドルは日足上昇トレンドライン下限からの反発基調に入っており、上昇が継続した場合、1.10を上抜ける可能性がある。まずは米国時間での値動きを慎重に静観したい。
本日の指標は、15:30にスイス・小売売上高、15:45に仏・消費者物価指数、仏・生産者物価指数、16:55に独・雇用統計、18:00に欧・雇用統計、欧・消費者物価指数(HICP)、20:30に米・チャレンジャー人員削減数、21:30に米・新規失業保険申請件数、加・経常収支、米・個人所得、米・PCEデフレーター、22:00に米・コリンズ:ボストン連銀総裁の発言、22:45に米・シカゴ購買部協会景気指数が発表予定となっている。対米ドルでの上昇が勢いづいているユーロの上値余地を、慎重に見守りたい。