昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が反落となり、株安・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIは76.3ドルまで上昇。今月高値に迫る勢いで1%以上値を上げている。天然ガスも同様に上昇となり、2.71ドル台で推移している。主要貴金属5銘柄は銅以外が大幅下落となり、特に下げ幅の大きかったパラジウムは、前日から約1.8%値を下げ、1,280ドル台での推移だ。
為替市場は、一昨日に発表された英・CPIの低下要因がけん引し、ポンドが対円で下落した。ポンド円は180.712から179.733まで下落。一時的に4時間足200SMAを下抜けた。ただ本日のアジア時間では大きな反発が入っており、すでに昨日高値の180.712付近で推移している。このまま欧州時間にかけてポンドの巻き戻しが継続するのか、方向性を慎重に見極めたい。
本日の指標は、15:00に英・小売売上高、16:30にタイ・外貨準備高、17:00にフィリピン・小売売上高、19:30に露・政策金利、20:30に印・外貨準備高、21:30に加・小売売上高、加・新築住宅価格指数が発表予定となっている。英・小売売上高の発表によりポンドの回復が見られるのか、上値余地を見守りたい。