昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反発となり、株高・金利高・原油安の相場展開となった。原油WTIは68.1ドルまで低下。天然ガスも同様に約2.3%下落し、2.82ドル付近で推移している。主要貴金属5銘柄はすべてが下落となり、ゴールドは一時1,911ドルまで低下。現在は1,915ドル付近で上値の重い展開が継続している。
為替市場は、本日5月消費者物価指数(CPI)が発表され、前年比で前月の6.8から5.6%へと低下し、市場予想の6.0%をも下回った豪ドルが、対米ドル・対円ともに下落した。豪ドル米ドルは0.6688から0.6617まで約70pips下落。日足200SMAを下回っての下落となった。テクニカル面では、週足下降平行チャネルの下限である0.6263へ向けての下落の流れに入っているため、豪ドルの継続した下伸に警戒したい。
本日の指標は、15:00に独・GFK消費者信頼感調査、15:45に仏・消費者信頼感指数、17:00に欧・M3マネーサプライ、19:30に英・ピルMPC委員の発言、20:00に米・MBA住宅ローン申請指数、21:30に米・卸売在庫、22:30に日・植田日銀総裁の発言、英・ベイリーBOE総裁の発言、欧・ラガルドECB総裁の発言、米・パウエルFRB議長の発言、23:30に米・週間原油在庫、26:00に米・7年債入札が発表予定となっている。5月CPIが6.8から5.6%となった豪ドルの下値余地に、十分警戒したい。