昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって大幅上昇となり、株高・金利高・原油高のトリプル高相場が展開された。原油WTIは節目の70ドルに届かなかったものの、69.6ドルまで反発。天然ガスも同様に2.30ドルへと上昇している。主要貴金属5銘柄は、ゴールド・シルバー・プラチナが大きく下落し、ゴールドは1,950ドルを割り込み、一時1,940ドルをタッチした。
為替市場は、昨日、英・ディングラMPC委員が「政策金利引き上げの効果は実感できるまでに時間がかかる可能性がある」と指摘し、さらなる利上げの可能性を示唆。要人発言後にポンドが最強通貨となった。ポンド円は174.440から176.888まで約2.4円上昇。日足ボリンジャーバンドの+3σタッチまで急騰した。週足RSIでは節目の70をタッチしているものの、直近でRSI78を記録しているため、さらなる上昇に警戒したい。
本日の指標は、15:00に英・GDP、英・鉱工業生産、英・貿易収支、18:00に欧・鉱工業生産、20:00に南ア・小売売上高、米・MBA住宅ローン申請指数、21:30に米・生産者物価指数、23:30に米・週間原油在庫、27:00に米・FOMC政策金利と声明発表、27:30に米・パウエルFRB議長の記者会見、翌・7:45にNZ・第1四半期GDPが発表予定となっている。7年振り高値圏の176円へ上昇したポンドの継続性を、慎重に注視したい。