先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって1%以上の大幅続伸となり、株高・金利高・原油高のトリプル高相場が展開された。原油WTIは71.8ドルを回復。天然ガスも同様に上昇し、2.17ドル台を維持している。先週末2日に発表された米・5月雇用統計では、失業率が0.3ポイント悪化し3.7%となり、2020年4月以来の上昇幅となったものの、非農業部門雇用者数が前月の25.3万人から33.9万人へ大幅上昇した。
為替市場は、米・雇用統計の内容が強弱まちまちとなる中、米ドルが対円で約140pips上昇した。米ドル円は138.618から140.043まで上昇。節目の140円台を捉える形で終了した。テクニカル的にも、米ドル円は昨年10月21日の高値である151円後半と、今年1月16日の安値である127円ミドルを結んだフィボナッチ・リトレースメントの50%を超える形となったため、円安の流れが定着するのか注目したい。
本日の指標は、15:00に独・貿易収支、15:30にスイス・消費者物価指数、16:00にトルコ・消費者物価指数、16:50に仏・サービス業PMI、16:55に独・サービス業PMI、17:00に欧・サービス業PMI、17:30に英・サービス業PMI、18:00に欧・生産者物価指数、22:45に米・PMI購買担当者景気指数、22:00に欧・ラガルドECB総裁の発言、23:00に米・ISM非製造業景気指数、米・耐久財受注が発表予定となっている。ISM非製造業景気指数にて米ドルの値動きが活発となるのか、慎重に判断したい。