先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落し、株安・金利高・原油安の相場展開となった。原油WTIは一時71.7ドルまで回復したものの、強さは続かず70.0ドル付近で推移している。一方の天然ガスは4%以上上昇し、2.27ドルとなっている。主要貴金属5銘柄は銅以外が下落し、もっとも下げ幅の大きかったプラチナは、4%低下し1,058ドル付近まで値を下げている。
為替市場は、大きな窓なくスタートした。先週末に発表された米・5月ミシガン大消費者信頼感指数は57.7へ低下したものの、5-10年先の期待インフレ率が3.2%へ上昇したことから、米ドルが上昇した。米ドル円は134.341から136.013まで上昇。直近1週間での最高値を更新した。米ドル円は日足にて20MAに下値をサポートされての反発となっているため、週始めに対円での回復が継続するのか、注目したい。
本日の指標は、15:00に日・工作機械受注、15:30にスイス・生産者輸入価格、印・卸売物価指数、18:00に欧・鉱工業生産、21:10に独・ナーゲル独連銀総裁の発言、21:15に加・住宅着工件数、21:30に加・卸売売上高、米・NY連銀製造業景気指数、21:45に米・ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言、22:00に加・中古住宅販売件数、22:15に米・カシュカリ:ミネアポリス連銀総裁の発言、25:00に英・ピルMPC委員の発言、29:00に米・対米証券投資、翌6:00に米・クックFRB理事の発言が予定されている。長期期待インフレ率が上昇し、反発している米ドルに注目したい。