昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が反落となり、株安・金利安・原油安のトリプル安相場となった。米10年債利回りは、3.49%まで低下。原油WTIは節目の70ドルを大幅に割り込み、1年3ヶ月ぶりの安値水準である65.7ドルまで下落した。一方の安全資産であるゴールドは、一時1,937ドルまで上昇。現在は1,910ドル付近で推移している。
為替市場は、米銀行の経営破綻が欧州へと連鎖し、スイス金融大手のクレディスイスの株価が一時30%を超える大幅下落をしたことで、スイスフランが最弱通貨となった。フラン円は147.564から142.442まで5.1円下落。日足200SMAを実体足で下抜けた。フラン円は、昨日の下落により週足20MAも下回ったため、しばらく下目線が継続するのか、慎重に注視したい。
本日の指標は、20:30にトルコ・住宅価格指数、21:30に米・新規失業保険申請件数、米・住宅着工件数、米・住宅建設許可件数、米・フィラデルフィア連銀景況指数、米・輸入物価指数、22:15に欧・ECB政策金利と声明発表、22:45に欧・ラガルドECB総裁の記者会見、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量が発表予定となっている。クレディ・スイス不安で下落しているフランの下値余地に、十分警戒したい。