昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反落となり、株安・金利安・原油高のリスクオフ相場が展開された。原油WTIは78.4ドルまで回復。ゴールドもわずかながらに反発となった。米国株価への連動性が強い暗号資産は4%弱下落し、BTCUSDは22,609ドル付近で推移している。投資家心理を示す恐怖と欲望指数(Fear & Greed Index)は、74と強欲を維持したままだ。
為替市場は、原油価格の反発と共に、オセアニア通貨の上値が伸びている。NZドル円は82.652から83.355まで上昇。今月から継続していた下落基調に変化が入り、4時間足20MAを突破している。このままNZドルの上昇が継続するのか、まずは直近高値の83.842ラインを超えられるのかに注目したいところだ。
本日の指標は、16:00に独・消費者物価指数、18:45に英・ベイリーBOE総裁の発言、英・ピルMPC理事の発言、英・テンレイロMPC委員の発言、英・ハスケルMPC委員の発言、20:00に南ア・製造業生産、22:30に米・新規失業保険申請件数、24:30に米・週間天然ガス貯蔵量、26:00に独・ナーゲル独連銀総裁の発言、27:00に米・30年債入札が発表予定となっている。原油価格の回復で強含んでいるオセアニア通貨の方向性を、慎重に静観したい。