昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇となり、株高・金利高・原油横ばいの相場展開となった。原油WTIは74.4ドルを挟んでのもみ合い相場となっており、主要貴金属5銘柄は、方向感に欠ける展開が広がっている。明日発表予定の米・消費者物価指数を前に、為替市場同様、商品市場が様子見ムードとなっている。
商品市場の停滞と同じく、為替市場もボラティリティが低下しており、目立った値動きが見られていない。その中で値動きが顕著となった豪ドル/米ドルは、0.6927から0.6859まで約70pips低下。時間足での75MAを下回った。一方の上位足の4時間足では、20MAが下値サポートとなり反発が入り、日足では200SMAを実体足で上抜けているため、日足ベースでこのまま上伸となるのか注視したい。
本日の指標は、14:00に日・景気先行CI指数、16:00にトルコ・経常収支、20:30に印・マネーサプライ、21:00に米・MBA住宅ローン申請指数、ブラジル・小売売上高、メキシコ・鉱工業生産、24:30に米・週間原油在庫、25:00に露・消費者物価指数、27:00に米・10年債入札、翌6:45にNZ・住宅建設許可が発表予定となっている。米国時間での指標発表に注目しつつ、各種通貨強弱を慎重に注視したい。