先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反発となり、株高・金利安・原油高の相場展開となった。原油WTIは85.6ドルまで回復。貴金属も全般的に上昇傾向となっている。特にシルバーの上昇が著しく、3%以上反発し19.2ドル付近での推移を見せている。一方の天然ガスは6%弱の下落となり、5,484ドル台まで値を下げている。
為替市場は、先週末の21日(金)・米国時間に引き続いて、週明けの24日アジア時間序盤でも為替介入による下落が見られ、クロス円が2円強の下落となった。豪ドル円は95.380から92.963まで2円強下落。しかしながら下落後にほぼ全戻しを見せ、現在は94.820付近で推移している。財務省による為替介入は、1日の変動幅が2円程度になると発動する傾向があるため、今後も同様の値動きが見られるのか警戒したい。
本日の指標は、16:15に仏・製造業/サービス業PMI、16:30に独・製造業/サービス業PMI、17:00に欧・製造業/サービス業PMI、17:30に英・製造業/サービス業PMI、21:30に米・シカゴ連銀全米活動指数、22:45に米・製造業/サービス業PMI、23:15に英・ラムスデンBOE副総裁の発言、24:00に米・イエレン財務長官の発言が予定されている。相次ぐ為替介入により乱高下しているクロス円の方向性を慎重に判断したい。