昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反落となり、株安・金利安・原油安のリスクオフ相場が展開された。原油WTIは節目の80ドルを回復したものの、上値が重い値動きとなっており、現在は81.1ドル付近で推移している。なお商品市場は反発が強まっており、ゴールドは1,662ドルまで回復している。
為替市場は、昨日発表された独・CPIが10.0%の大台に乗ったことから次回ECBでの大幅利上げ観測が浮上し、欧州通貨が軒並み高となった。ユーロ豪ドルは1.4910から1.5127まで上昇。今月高値を更新した。ユーロ豪ドルは日足ベースで200SMAを実体足で上抜けているため、さらなる上昇が見られるのか注目したい。
本日の指標は、15:00に英・第2四半期GDP、英・ネーションワイド住宅価格、15:30にスイス・小売売上高、15:45に仏・生産者物価指数、16:00にスイス・KOF先行指数、16:55に独・失業率、17:30に英・住宅ローン承認件数、18:00に欧・消費者物価指数、21:30に米・個人所得、米・PCEコアデフレーター、22:00にブレイナードFRB副議長の発言、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、24:00に米・ボウマンFRB理事の発言、29:15に米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言が予定されている。独・CPIが上昇した影響によるユーロの上値余地を警戒したい。