昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反発となり、株高・金利安・原油安の相場展開となった。中国などの景気減速を背景に、世界的に原油需要が落ち込む中、原油WTIは一時81.5ドルまで下落。現在は82.7ドル付近で推移している。一方の貴金属は上昇しており、ゴールドは昨日1,691ドルまで下落したが、現在は節目の1,700ドル台を回復し、1,714ドルとなっている。
為替市場は、本日のECB政策金利発表を前にして、ユーロが最強通貨となっており、原油安も相まってユーロ豪ドルが1.4619から1.4801まで100pips以上の上昇となった。ユーロ豪ドルは3日続伸しており、すでに日足75MAを実体足で上抜けているため、トレンド転換となり次のターゲットである1.4904付近まで上伸するのか注目したい。
本日の指標は、15:45に仏・貿易収支、20:00に南ア・製造業生産、21:15に欧・ECB政策金利と声明発表、21:30に米・新規失業保険申請件数、21:45に欧・ラガルドECB総裁の記者会見、22:10に米・パウエルFRB議長の発言、23:30に米・天然ガス貯蔵量、24:00に米・週間原油在庫、24:45に加・ロジャースBOC上級副総裁の発言、25:00に米・エバンス:シカゴ連銀総裁の発言、27:20に米・カシュカリ:ミネアポリス連銀総裁の発言が予定されている。ECBを前に上昇しているユーロが、政策金利発表によりどう動くのか、慎重に観察したい。