昨日は、米国市場で、主要株価指数3銘柄が揃って反発上昇となり、株高・金利安・原油横ばいの相場展開となった。昨日発表された米・PMI(総合)は前月から2.4ポイント低下の51.2となり、製造業の受注/生産縮小が明らかとなった。PMIはベンチマークの50は依然上回っているものの、2020年7月以降で2番目に低い水準となった。
為替市場は、同じくPMI発表が行われ、各国の結果が悪化した欧州通貨が昨日時点で最弱通貨となり、ユーロ円は143.978から141.411まで2.5円以上の下落となった。ユーロ円は、4時間足でダブルトップを形成しつつあり、現在はフィボナッチ・リトレースメントの38.2%付近で下落を継続させるか迷っている値動きとなっている。欧州時間にかけ円高に拍車がかかるのか、慎重に判断したい。
本日の指標は、15:00に英・小売売上高、16:00にトルコ・景気動向指数と設備稼働率、17:00に独・Ifo景況感指数、20:30に豪・ロウRBA総裁の発言、米・ブラード:セントルイス連銀総裁の発言、22:30に英・ピルMPC委員の発言、22:45に英・ハスケルMPC委員の発言、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、米・新築住宅販売件数がある予定だ。週末の通貨強弱がどう変化するのか、指標発表を見守りつつ慎重に静観したい。