昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって2日続落となり、株安・金利横ばい・原油安の相場展開となった。昨日発表された米・FOMC議事録では、一昨日のブレイナードFRB理事のタカ派発言から量的引き締め(QT)が予想されたものの、来月からQT開始がほぼ確実と受け取られた事で市場参加者の心理を冷やす形となった。
為替市場は、上昇するかに見えたクロス円が本日のアジア時間で失速しており、特にオセアニア通貨が他のクロス円をけん引する形で大きく下落している。豪ドル円は昨日高値の94.16から92.43まで約170pips下落。4時間足での20MAを下抜けているため、直近安値の91.57まで下伸するのか注視したい。
本日の指標は、16:30に英・ハリファックス住宅価格、20:30に欧・ECB議事要旨公表、21:15に英・ピルMPC理事の発言、21:30に米・新規失業保険申請件数、22:00に米・ブラード:セントルイス連銀総裁の発言、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量、米・イエレン財務長官の発言、27:00に米・ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言、米・エバンス:シカゴ連銀総裁の発言がある予定だ。米国時間にかけての要人発言に注意しつつ、豪ドルの下値余地を警戒したい。