昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって1%以上の下落となり、株安・金利安・原油高のリスクオフムードとなった。ロシアとウクライナの停戦交渉が決裂し各国や大手企業が次々と制裁措置を実施する中、先行きの不透明感から市場参加者の心理に不安が広がった。
為替市場は、ドルインデックスが97.4まで回復しておりクロス円が全般的に大きく下げる中、米ドル円の下値が底堅い。米ドル円は115.28から114.69への下落に留まり、本日のアジア時間では昨日の下落幅の8割を回復している。しかしながら、米ドル円は日足ベースで依然20MAを挟んでのレンジ相場が継続しているため、方向感を慎重に判断したい。
本日の指標は、16:00に英・ネーションワイド住宅価格、17:55に独・失業率、19:00に欧・消費者物価指数、21:00に米・MBA住宅ローン申請指数、22:15に米・ADP全国雇用者数、23:00に米・エバンス:シカゴ連銀総裁の発言、23:30に米・ブラード:セントルイス連銀総裁の発言、24:00に加・BOC政策金利と声明発表、米・パウエルFRB議長の議会証言、24:30に米・週間原油在庫、27:30にテンレイロMPC委員の発言、28:00に米・地区連銀経済報告が発表予定となっている。地政学リスクが残る中でのパウエルFRB議長の発言に注意しつつ、価格動向を見守りたい。