昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって続落となり、株安・金利横ばい・原油高・ゴールド高の相場展開となった。ロシアによるウクライナへの侵攻が明日16日に行われる可能性があるとの報道から、株式市場は軟調な地合いが続いている。中・小型株で構成されるラッセル2000も、2,020ポイント台へと下落している。
為替市場は、ウクライナ情勢によりリスクオフとみなされ、クロス円が全般的に下落している。昨日、ポンド円は156.85から155.29まで約150pips下落。いったんは反発したものの、本日のアジア時間でも、下落を試みる値動きとなっている。なお、ポンド円は、日足でダブルトップのような形状を形成しつつあり、ダブルトップ下限までの下落を考慮すると、153.55付近となる。そのため下落が継続するのかクロス円の動向をしっかりと判断したい。
本日の指標は、16:00に英・失業率、英・失業保険申請件数、19:00に欧/独・ZEW景況感調査、欧・第4四半期GDP、欧・貿易収支、22:15に加・住宅着工件数、22:30に米・生産者物価指数、米・NY連銀製造業景気指数、23:00に加・中古住宅販売件数、翌6:00に米・対米証券投資が予定されている。欧州通貨が対円で明確な方向感を示すのか慎重に注視したい。