先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が上昇となり、株高・金利高・原油安の相場展開となった。原油WTIは節目の60ドル台をかろうじて死守する形となり、60.16ドル付近まで下落。天然ガスも同様に下落し、前日から2.06%低下し3.33ドル台まで値を下げた。主要貴金属5銘柄はすべてが上昇となり、特に上げ幅の大きかったプラチナは、前日から2.99%上昇。1,644ドル台まで値を上げた。
為替市場は、3日に発表された日・8月雇用統計にて、失業率が前月の2.3%から2.6%へ0.3ポイント悪化したことで、日本円が終日最弱となった。フラン円は184.379から185.461まで上昇。時間足20MAに沿っての上昇トレンドが発生した。4時間足では、下抜けていた200SMAラインから急回復し、200SMA上位へと浮上。日足では、75MA手前にて再びの反発上昇が入っている状況だ。なお週明けのフラン円は、日・総裁選の影響にて約230pipsの上窓でスタートしている。
本日の指標は、16:00にスイス・失業率、17:30に英・建設業PMI、18:00に欧・小売売上高、26:00に欧・ラガルドECB総裁の発言、27:30に英・ベイリーBOE総裁の発言、翌6:00に米・シュミッド:カンザスシティ連銀総裁の発言が予定されている。なお米国時間での重要指標は予定されていない。失業率悪化にて弱含んだ日本円が新総裁選出にて円安を進めるのか、方向性を慎重に注視したい。