強含んだ米ドルの上値余地に注意か

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落となり、株高・金利安・原油横ばいの相場展開となった。原油WTIは61.2ドル付近にて膠着状態となっている。一方の天然ガスは前日から約1.95%上昇。3.75ドル台まで値を上げた。主要貴金属5銘柄はすべてが下落となり、特に下げ幅の大きかった銅は、前日から1.78%下落。4.71ドル台まで落ち込んだ。

為替市場は、欧州時間終盤から米国時間にかけて米ドルが強含んだ。米ドル円は142.121から144.450まで上昇。時間足10MAに沿ってのトレンドが発生した。4時間足ではボリンジャーバンド-2σから+2σまで値が伸びており、日足では今月安値更新からの急反発が入っている状況だ。本日の米国時間でも米ドルが強含むのか、注意したい。

本日の指標は、9:00に日・氷見野日銀副総裁の発言、10:30に豪・消費者物価指数、11:00にNZ・RBNZ政策金利と声明発表、12:00にNZ・ホークスビーRBNZ総裁の記者会見、16:55に独・雇用統計、20:00に米・MBA住宅ローン申請指数、23:00に米・リッチモンド連銀製造業指数、26:00に米・5年債入札、27:00に米・FOMC議事録公表が発表予定となっている。強含んだ米ドルの上値余地に注意したい。