先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇となり、株高・金利安・原油安の相場展開となった。原油WTIは55.9ドルまで6.5%ほど急落。今月分の上げ幅を相殺した。一方の天然ガスは前日から6.8%上昇し、3.69ドル台まで値を上げた。主要貴金属5銘柄はまちまちの展開となり、大きく低下したシルバーは前日から1.8%下落。32.0ドル台での推移となった。
為替市場は、2日に発表された欧・4月消費者物価指数(HICP)の速報値が、前年比で前月の2.4%から2.7%に上昇したにも関わらず、ユーロが対円で下落した。ユーロ円は164.624から163.447まで下落。時間足ボリンジャーバンド+2σから-3σまで低下した。4時間足では20MA直下までローソク足が戻っており、日足ではボリンジャーバンド+3σからの反落が入っている状況だ。
本日の指標は、15:30にスイス・消費者物価指数、22:45に米・非製造業PMI(改定値)、23:00に米・ISM非製造業景況指数、26:00に米・3年債入札が発表予定となっている。この他は特段大きな重要指標や要人発言は予定されていない。大幅上昇から一転、反落が入ったユーロ円の下値余地に十分警戒したい。