昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落となり、株安・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIは78.9ドルまで上昇。天然ガスは3.7%上昇し、2.50ドル台で推移している。主要貴金属5銘柄はすべてがマイナスとなり、大きく下落した銅は、前日から1.7%下落し4.89ドル付近で停滞している。
為替市場は、昨日発表された米・4月鉱工業生産が、前月の0.4%から0.0%に低下し、設備稼働率は78.4%と同値となったため、米ドルが米国時間で強含んだ。米ドルフランは0.8988から0.9062まで上昇。時間足200SMA手前まで反発した。4時間足では20MAを上抜けており、日足では75MAからのサポートによる反発が見られるため、欧州時間での米ドルの上昇に注目したい。
本日の指標は、8:00に韓・雇用統計、10:30に中・鉱工業生産、11:00に中・小売売上高、13:00にマレーシア・経常収支、14:30に仏・雇用統計、15:30にスイス・鉱工業生産、17:00に英・マンMPC委員の発言、17:30に香港・実質GDP、18:00に欧・消費者物価指数、21:30に21:30に加・国債証券取扱高、23:00に米・景気先行指数、23:15に米・ウォラーFRB理事の発言、25:15に米・デイリー:サンフランシスコ連銀総裁の発言が予定されている。価格が上向いている米ドルが勢力を維持していくのか、慎重に判断したい。