昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって続伸となり、株高・金利安・原油安の相場展開となった。原油WTIは4.5%以上急落し、節目の80ドルを割り込み76.8ドルまで低下。天然ガスも同様に3.67ドルまで下落している。主要貴金属5銘柄はすべてが下落となり、特に下げ幅の大きかったパラジウムは、約4.5%下落し1,060ドルとなっている。
為替市場は、昨日発表された欧・9月生産者物価指数(PPI)が、前年比で前月のマイナス11.5%からマイナス12.4%に悪化したことで、ユーロの上値が重くなった。ユーロ円は160.425から161.030の間で60pips弱の小幅な値動きとなり、方向感に欠ける1日であった。なお本日のアジア時間ではユーロ円は4時間足20MAタッチからの反発で、わずかに上昇している。欧州時間にて上値の重さが軽減されるのか、注視したい。
本日の指標は、16:00に独・消費者物価指数、16:30にハンガリー・貿易収支、16:45に仏・貿易収支、仏・経常収支、18:30に英・ベイリーBOE総裁の発言、19:00に欧・小売売上高、20:00に加・景気先行指数、21:00に米・MBA住宅ローン申請指数、ブラジル・小売売上高、22:30に加・住宅建設許可、23:15に米・パウエルFRB議長の発言、24:00に米・卸売在庫、27:00に米・10年債入札、27:40に米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言が予定されている。上昇が一服しつつあるユーロの動向を、慎重に見極めたい。