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1ヶ月ぶりに140円まで下落した米ドル円の方向性に警戒か

1ヶ月ぶりに140円まで下落した米ドル円の方向性に警戒か

1ヶ月ぶりに140円まで下落した米ドル円の方向性に警戒か
2023.07.11
本日のポイント
  1. 米・3年債入札
  2. 英・雇用統計

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反発となり、株高・金利安・原油横ばいの相場展開となった。原油WTIは73.4ドル付近で停滞しており、天然ガスも同様に、2.66ドルを挟んでのもみ合い推移となっている。主要貴金属5銘柄はすべてが上昇となり、特に上げ幅の大きかったプラチナは、約3.2%上昇し、940ドルまで値を上げた。

為替市場は、米・デイリー:サンフランシスコ連銀総裁が「年内あと2回の利上げが必要となる公算が大きい」と発言したにも関わらず、米ドルが対円で続落した。米ドル円は143.004から141.281まで下落。本日のアジア時間でも下落が止まらず、節目の141円を約1ヶ月ぶりに割り込み、140.600をタッチした。米ドル円は現在週足10MA直下に位置しているため、週足10MAがサポートとして機能するのか、注視したい。

本日の指標は、15:00に英・雇用統計、独・消費者物価指数、日・工作機械受注、16:00にトルコ・経常収支、18:00に独・ZEW景況感調査、欧・ZEW景況感調査、19:00に米・NFIB中小企業楽観指数、20:00に南ア・製造業生産、21:00にブラジル・拡大消費者物価指数、24:30に米・12ヶ月ビル入札、26:00に米・3年債入札が発表予定となっている。1ヶ月ぶりに140円まで下落した米ドル円の方向性に、十分警戒したい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。