昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が続伸となり、株高・金利高・原油安の相場展開となった。原油WTIは68.8ドルまで下落。一方の天然ガスは1%近く上昇し、2.32ドル付近で推移している。主要貴金属5銘柄は、パラジウムと銅以外が下落となり、特に下げ幅の大きいシルバーは、23.5ドルまで下落している。投資家心理を示す恐怖と欲望指数(Fear & Greed Index)は、【極端に強欲】レベルの81へと上昇している。
為替市場は、昨日開催された米FOMCにて、政策金利が5.00-5.25%に据え置かれたものの、今後2回の利上げが織り込まれたことで、米ドルが対円で上昇した。米ドル円は139.280から141.431まで上昇。年初来高値を更新した。米ドルは本日のアジア時間では対ユーロでも上昇しているため、米国時間での継続した上昇に警戒したい。
本日の指標は、15:30にスイス・生産者輸入価格、16:00に独・ナーゲル独連銀総裁の発言、21:15に加・住宅着工件数、欧・ECB政策金利と声明発表、21:30に加・製造業出荷、米・小売売上高、米・NY連銀製造業景気指数、米・フィラデルフィア連銀景況指数、21:45に欧・ラガルドECB総裁の記者会見、22:00に加・中古住宅販売件数、22:15に米・鉱工業生産、米・設備稼働率、23:30に米・週間原油在庫、24:35に英・カンリフBOE副総裁の発言が予定されている。FOMC翌日に急激に上昇した米ドルの方向性に警戒したい。