昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって小幅ながらに反落となり、株安・金利安・原油安の相場展開となった。原油WTIは71.8ドルまで反落。一方の天然ガスは3%以上上昇し、2.27ドル台で推移している。主要貴金属5銘柄はすべてがプラスとなり、特に上げ幅の大きかった銅は、3.76ドルまで上昇している。恐怖指数(VIX)は14.7付近での推移だ。
為替市場は、昨日発表された米・5月ISM非製造業景気指数が、市場予想の52.5と前回値の51.9を下振れ50.3となったことから、米ドルが対円で反落した。米ドル円は140.435から139.257まで下落。4時間足20MAを下抜けた。テクニカル的には、米ドル円は昨日の下落にも関わらず日足10MAより上位を維持しており、RSIのダイバージェンスも見られていない。米国時間で米ドルが回復するのか、方向性を慎重に見極めたい。
本日の指標は、15:00に独・製造業新規受注、17:00に台湾・消費者物価指数、17:30に英・建設業PMI、18:00に欧・小売売上高、18:30に南ア・実質GDP、21:30に加・住宅建設許可、23:00に加・Ivey購買担当者景況感指数が発表予定となっている。米国での経済指標は、特に予定されていない。米国時間での指標がない中で、米ドルがテクニカルに則した値動きとなるのか、注目したい。