昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反発となり、株高・金利高・原油安の相場展開となった。原油WTIは82.4ドル付近で推移しているものの、依然今年高値圏に停滞している。主要貴金属5銘柄はすべてが大幅高となり、プラチナは4%弱上昇し、1,068ドル付近で推移している。天然ガスは下落し、2.02ドル台へと約2.5%落ち込んでいる。
為替市場は、昨日発表された米・3月生産者物価指数が前年比で2.7%増となり、コロナ禍突入以降で最大の低下となったことから、米ドルが最弱通貨となった。ユーロ米ドルは1.0976から1.1075まで上昇。週足200EMA付近まで値が伸びている。ユーロ米ドルは昨日の上昇により4週続伸となっているため、本日の米国時間にてユーロが強含み週足陽線で引けるのか、注目したい。
本日の指標は、15:00に独・卸売物価指数、15:30にスイス・生産者輸入価格、15:45に仏・消費者物価指数、21:30に加・製造業売上高、米・輸入物価指数、米・小売売上高、21:45に米・ウォラーFRB理事の発言、22:00に加・中古住宅販売件数、22:15に米・鉱工業生産、23:00に米・企業在庫、米・ミシガン大消費者信頼感指数、24:30に英・テンレイロMPC委員の発言、27:15に独・ナーゲル独連銀総裁の発言が予定されている。PPIの低下で弱含んでいる米ドルの下値余地に警戒したい。