先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が上昇となり、株高・金利高・原油高のリスクテイク相場が展開された。原油WTIは78.8ドルまで回復し、天然ガスも同様に2.54ドル台まで上昇している。一方の主要貴金属5銘柄は下落となっており、特に下落の著しいパラジウムは5%弱下落しており、1,533ドル付近での推移だ。
為替市場は、大きな窓なくスタートし、全般的に円安傾向となっている。ただ、米ドル円やポンド円が上昇する中、ユーロ円の伸びが限定されており、ユーロ円は先週末高値に届かず、141.032付近で推移している。時間足では頭上に200SMAがレジスタンスとして控えているため、ユーロ円は上昇の勢いを保ったまま200SMAを上抜けることができるのか、方向性を注視したい。
本日の指標は、16:00にトルコ・経常収支、16:30にスイス・消費者物価指数、ハンガリー・鉱工業生産、21:00に印・消費者物価指数、22:00に米・ボウマンFRB理事の発言、フィリピン・経常収支、25:30に米・6ヶ月ビル入札が発表予定となっている。全般的に円安で始まったクロス円の値動きを、慎重に静観したい。