昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって2日続落となり、株安・金利高・原油高の相場展開となった。本日のFOMCを控え、0.75%の利上げ幅に変更がないとの見方が広がり、株価下落となった。原油WTIは節目の90ドルを目前に、89.2ドルまで上昇している。一方の天然ガスは欧州の在庫過剰から価格が約7%下落しており、5.81ドル台での推移だ。
為替市場は、本日のFOMCを前に、米ドルの上値が重くなっている。米ドル円は昨日の米国時間でのISMと製造業PMI発表により一時的に上向いたが、本日のアジア時間に入り再び下落しており、方向感に欠ける値動きとなっている。本日の米国時間ではADP雇用統計を控えているが、パウエルFRB議長の発言までは価格がブレる可能性を念頭に置いておきたい。
本日の指標は、16:00に独・貿易収支、16:45に仏・財政収支、17:50に仏・製造業PMI、17:55に独・失業率、18:00に欧・製造業PMI、20:00に米・MBA住宅ローン申請指数、21:15に米・ADP雇用統計、23:30に米・週間原油在庫、27:00に米・FOMC政策金利と声明発表、独・ナーゲル独連銀総裁の発言、27:30に米・パウエルFRB議長の記者会見が予定されている。FOMCで市場コンセンサス通り0.75%の利上げが実施され、9月時点よりも高いターミナルレートが示唆されるのか注目したい。