先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって3日続落となり、株安・金利高・原油高の相場展開となった。米10年債利回りは3.88%まで上昇。原油WTIは節目の90ドルを上抜け91.8ドル付近まで反発している。先週末7日に発表された米・雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想の26.4万人と大きく乖離せず26.3万人で着地したことに加え、失業率が3.5%まで約0.2ポイント低下した結果となった。
為替市場は、ドルインデックスが112.7まで回復しており、米ドルが強含む展開となっている。米10年債利回りが3.88%まで上昇している背景が米ドルの下値を支えており、原油価格が高騰しているオセアニア通貨に対しても、米ドルは強い姿勢を保っている。豪ドル米ドルは0.6432から0.6343まで約90pips下落。今月に入り日足ベースで連続陰線となっている状況だ。本日のアジア時間でも下値を試しているが、米国時間でも同じ値動きとなるのか警戒したい。
本日の指標は、15:00にノルウェー・消費者物価指数と生産者物価指数、16:00にハンガリー・貿易収支、16:00にトルコ・失業率、17:30に欧・ユーロ圏投資家センチメント指数、22:00に米・エバンス:シカゴ連銀総裁の発言、23:00に米・雇用傾向指数が発表予定となっている。今週は米・CPIを控えているため、CPI発表に向けて米ドルが強含むのか、慎重に判断したい。