昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって2日続落となり、株安・金利高・原油安のリスクオフムードが展開された。来月行われる米FOMCでの金利上昇と量的引き締め(QT)を市場が織り込み済みとされていたが、急激な米債金利の上昇が影響し、株価下落となった。米10年債利回りは2.82%まで上昇しており、恐怖指数(VIX)は24.3まで15%ほど上昇している。
米債利回り上昇を受け、ドルインデックスは100となり、米ドル円は昨日の米国時間で一時125.76まで上昇。本日のアジア時間でも大きな下落は見られず、125.53付近で推移している。本日発表の米CPIの結果により更なる上昇となるのか慎重に注視したい。
本日の指標は、15:00に英・失業率、独・消費者物価指数、16:00にトルコ・鉱工業生産、18:00に独/欧・ZEW景況感調査、19:00に米・NFIB中小企業楽観指数、21:30に米・消費者物価指数、25:10に米・ブレイナード次期FRB副議長の発言、26:00に米・10年債入札、27:00に米・財政収支、翌7:45に米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言がある予定だ。米国時間の消費者物価指数の結果に注目しつつ、米ドルの方向性を見守りたい。