先週末は、米国市場で、主要株価指数3銘柄がそろって2日続落し、株安・金利安・原油高のリスクオフ相場となった。ウクライナ情勢の悪化報道を受け、原油WTIは、94.63ドルをタッチし上昇。「有事の金」とされるゴールドは、1,858ドルまで400pips以上上伸した。投資家心理を示す「恐怖と欲望指数(Fear & Greed Index)」は、33まで下落し、投資家心理の悲観が伺えた。
為替市場は、大きな窓なくスタートし、本日のアジア時間ではユーロが最強通貨となっている。ユーロ円は、アジア時間の現在、131.03付近で推移しており、方向感を探る値動きとなっている。テクニカル的には、ユーロ円は4時間足200SMAに下値を支えられる形で反発しているため、このまま下落からの反発が継続するのか慎重に静観したい。
本日の指標は、欧州時間の16:30にスイス・生産者輸入価格と、米国時間に入った22:30に米・ブラード:セントルイス連銀総裁の発言、25:15に欧・ラガルドECB総裁の発言が予定されている。日米の株安と円買いによるリスクオフムードが、週明け月曜日も継続となるのか、米国時間にかけての値動きを見つつしっかりと判断したい。